Update:2001.01.12


 平成12年度 活用研究部


はじめに活用研修研究授業研究発表会視察レポートおわりに

1.はじめに

 昨年12月から,東北電気通信監理局の事業「地域インターネット普及促進事業(インターネットを活用して住民双方の行政提供サービスの充実を図ることが目的)」と,文部省と郵政省の連携事業「マルチメディア学校間連携推進事業(マルチメディア技術や衛星回線による大画面の画像等を用いた多様な学校間連携の推進が目的)」が本村と本校に導入され,マルチメディア環境に関する大きな転換期を迎えている。しかしながら,本校のマルチメディア環境が大きく変わっていくにしても,我々は研究を継続すべく,今年度は,生徒に「生きる力」を育むことを目的としたマルチメディア活用を,研究主題に位置づけ,全職員の共通理解のもと,研究を進めることになった。
 活用研究部の取り組みは,昨年度に引き続き,インターネットとテレビ会議システムによるマルチメディアの活用を推進していくため,障害となる機器操作での専門的・技術的な支援とサーバを含むネットワーク機器の整備・管理である。昨年度までのノウハウはあるものの,毎年継続した実践研究を推進していくためにも,全職員で協力していく必要がる。

2.実践内容

(1) 教育機器活用研修会

 先生方を対象に,月1回のペースで,教師がマルチメディアを授業で活用する際に必要となる技術的な知識の伝達や機器操作に関する実技研修を行う。また,定期研修会以外の個人研修や臨時研修会なども随時取り入れていく。

(2) 教育機器活用実践事例の紹介

 昨年度までの実践例の伝達や他校の実践事例の紹介を行う。また,本校の取り組みをWeb化し,実践記録の蓄積を図る。

(3) ネットワーク機器の管理・整備,ユーザーの管理・育成

 サーバを含むネットワーク機器等のトラブルシューティングとユーザー(教師,生徒)のニーズの把握と支援を行う。

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3.教育機器活用研修会計画

研   究   内   容
4月 4日 第1回教育機器活用研修会 (Macと検索の仕方について)
5月 16日 第2回教育機器活用研修会 (電子メールの送受信の仕方について)
7月 21日 第3回教育機器活用研修会 (ホームページの作製:HTMLについて)
7月 26日 第4回教育機器活用研修会 (デジタルカメラの活用について)
8月 25日 第5回教育機器活用研修会 (ホームページの作製:画像の処理について)
9月 1日 小中合同による教育機器活用研修会 (電子ホワイトボードの使い方について)
11月   第6回教育機器活用研修会 (ホームページの作製:応用)
12月    機器活用研修会のまとめ  (研究発表会のWeb化のために)
1月    研究のまとめと反省
2月    次年度の計画の検討

4.実践紹介

(1) 教育機器活用研修会の成果と課題

第1回第2回第3回第4回

(2) 研究授業

回・実施日 学年・教科 指導者 備   考
第1回
4/25(火)
2年 国語科 三本杉 祐輝 今年も口火を切って下さいました。
第2回
5/18(木)
3年 理科
2年 英語科
坂本 晴生
田代 勝俊
火山の仕組みをWebで検索しました。
掲示板を利用して未来の日記をつくりました。
第3回
6/27(火)
3年 社会科
2年 国語科
佐藤 秀敬
三本杉 祐輝
TV電話で村の議員さんと交流をしました。
掲示板を利用して短歌を考えました。
 ※研究協議のようすはこちら
第4回
7/18(火)
1年 英語科
2年 数学科
田代 勝俊
中島 美帆
掲示板を利用して対話文を考えました。
TV電話で桶売中学校と交流をしました。
 ※研究協議のようすはこちら

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5.成果と課題

  • 成果
    •  定期的かつ日常的な活用研修を行うことにより,教師のコンピュータリテラシーが高まるとともに,職員室でお互いに機器の操作を教え合ったり,同じ悩みを共有したりするなど,職員間の協力体制も,さらにより良いものになった。
    •  職員間のメーリングリストを活用することにより,電子メールの便利さや必要性を認識するとともに,教師のネットワーク上でのコミュニケーション能力が身についたことで,授業にマルチメディアを導入しようとする意欲が高まってきた。
    •  マルチメディアを活用した授業において,T-T として機器操作の支援に当たることで,ねらいに即した授業が展開できることから,授業者のサポート役の必要性を認識することができた。
  • 課題
    •  全体的に時間に余裕がなく,研修会を実施する日程が確保できなかったり,参加できる教師が少なかったりと,校内での研修会が持ちづらい。
    •  教師でも技術の習得に差があるので,アンケートなどを実施して教師の技術レベルの実態を把握するとともに,実態に合わせた技術サポートが必要である。
    •  コンピュータに精通している教員が少ないため,他の教師への支援に物理的・時間的に限界にきている。また,校内ネットワーク設備も含めた保守・管理における後継者の育成にも,困難を喫する場面が見られる。
    •  本校では,サーバを含めたネットワーク機器などの維持・管理は,ほとんど外部のボランティアグループに頼らざるを得ない状況である。また,ボランティアグループとの人的つながりを維持することも課題であり,今後の保守・管理に当たっては,適切な予算措置を講じるとともに,ボランティアグループと学校の部門の組織かを図り,校内の専任部署設置などの管理体制を早急に見直す必要がある。

6. おわりに 〜ボランティア主導から行政主導への転換〜

 平成6年度から今年度まで,サーバを含めた本校のネットワーク機器などの維持・管理は,その知識を持つ外部のボランティアグループに頼る部分が大きかった。来年度からは,ボランティアグループと教師の負担軽減を主目的とし,本校のサーバを村役場に移すとともに,村サーバを含め,中学校のネットワーク機器までの保守・管理を,民間企業に委託することになった。そこで気づいたことを挙げ,おわりとする。

  • ボランティアグループには教育関係者もいたので,インターネットに関するいろいろな情報やネットワーク構築や授業での活用において,アドバイスをいただくことができた。
  • 民間企業への委託は,教師・学校・教育委員会等がしっかりとした考えをもち,連絡や連携をしっかりしていかなければ,その学校が目指す情報教育や使いやすいネットワーク環境は作られないことがはっきりした。
  • 民間企業への委託は,メールアカウントの発行や保守・管理の面からは解放されるので,生徒に関わる時間や教材研究等に力を注ぐことができる。
  • 授業での活用や生徒への操作方法,情報モラル(ネチケット)等の面は,引き続き教師がきちんと指導していかなければならない。また,学校としての組織体制や年間指導計画なども,整備されていなければならない。
  • 民間企業への委託は,新しいアイディア等が反映されにくいなど,制限される面もあり,時期的な問題と予算が,必ず絡んでくる。
  • 民間企業への委託では,勤務時間以外は連絡が取れないので,突発的なトラブルに対して,対応が遅れる。

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