Update:2001.01.29


授業研究部



1.実践事項

    (1)学習指導案の形式作成
    (2)学習指導案の検討及び改善
    (3)研究授業の計画
    (4)授業研究会の推進

2.実践内容

    (1)指導案の形式
    ア 本時でどのような授業をするのかを一言にまとめた授業テーマを掲げる。
    イ 「インターネットとの関連」として、交流を意図した活用のねらいを揚げる。
    ウ 学習過程のなかに、「インターネットとの関わり」を表したものを揚げる。
     ※ 指導案の雛形

    (2)授業研究会について

ア 第1回授業研究会

(a)事前授業研究会 平成12年4月21日(金)
(b)研究授業    平成11年4月25日(火)
(c)事後研究    平成11年4月25日(火)
(d)授業の概要
校 時 学 級 教 科  単 元・主 題 名  授 業 者 教  室
2校時 2 年

国語科

遠く、でっかい世界
三本杉祐輝 視聴覚室
(e)研究協議の内容

  •  映像化されたホームページの中から自分の考えをイメージし,創造していくことが情報判断力を高めていく手段の一つとなる。
  •  電子メールを活用することで,情報収集力を高めたり,情報を共有したりすることが可能になる。

(f)指導助言(参観者の感想から)

  •  学習をする上でしてインターネットを使うことは,イメージを膨らませ,意欲的に学習させるためには効果的であろう。
  •  電子メールを活用することで情報を収集し,共有化することが可能である。
  •  学習で抱いたイメージを電子ホワイトボードで確認や振り返りをすることにより,意欲を持続することができる。

イ 第2回授業研究会

(a)事前授業研究会 平成11年5月12日(金)
(b)研究授業    平成11年5月14日(木)
(c)事後指導    平成11年5月14日(木)
(d)授業の概要
校 時 学 級 教 科   単 元・主 題 名   授 業 者 教  室
3校時 3 年 理 科

ゆれ動く大地
坂本 晴生 視聴覚室
4校時 2 年

英語科

Diary
田代 勝俊

視聴覚室
(e)研究協議の内容
(理科)

  •  電子ホワイトボードの活用により,発表の内容を共有する事が可能になり学習意欲が持続する。
  •  電子ホワイトボードの活用により,授業のまとめがしやすく基礎・基本の定着に効果的である。
  •  生徒の活動が主体的であり,調べる段階や発表の段階で自ら進んで学習している姿が見られた。


(英語)

  •  掲示板を活用することにより,情報の共有化を図ることができ,他の意見を参考にして,書き込みを行っていた。
  •  題材が日記を書く事であったので,生徒も何を書けばよいかがわかりやすく,過去形を使って書くという基礎・基本の定着もしやすかった。
  •  掲示板の形式や入力技術の向上はこれからの研究課題となるが,課題がよくわかる授業であった。

(e)研究協議の内容
(理科)

  •  電子ホワイトボードの活用により,発表の内容を共有する事が可能になり学習意欲が持続する。
  •  電子ホワイトボードの活用により,授業のまとめがしやすく基礎・基本の定着に効果的である。
  •  生徒の活動が主体的であり,調べる段階や発表の段階で自ら進んで学習している姿が見られた。


(英語)

  •  掲示板を活用することにより,情報の共有化を図ることができ,他の意見を参考にして,書き込みを行っていた。
  •  題材が日記を書く事であったので,生徒も何を書けばよいかがわかりやすく,過去形を使って書くという基礎・基本の定着もしやすかった。
  •  掲示板の形式や入力技術の向上はこれからの研究課題となるが,課題がよくわかる授業であった。

(f)指導助言
【大熊中学校 早川 良一教諭】

  • 電子ホワイトボードとネットワークの活用がよく図られており,各学習段階での指導がよくなされていた。
  • 授業の振り返りができる電子ホワイトボードの活用方法についてはこれからも研究の結果を生かして,工夫してほしい。
  • 発表の際に,聞いている側の定着を確認する方法と発表者の自己満足にならない工夫を課題となろう。


【平第一中学校 前田 勇治教諭】

  • ネットワーク環境の維持発展においては,人的ネットワークの構築が大切であり,お互いの協力により成り立っている。
  • 一人の教師に仕事が偏らないよう校内の組織の見直しや支援体制の確立,後継者育成と課題は多いが今までのように人的ネットワークを活用し,これからも維持発展させてほしい。
  • これからも小中合同の研究会や他の地域との交流など,活動状況を発信することも大切であろう。

ウ 第3回授業研究会

(a)事前授業研究会 平成12年6月23日(金)
(b)研究授業    平成12年6月27日(火)
(c)事後指導    平成12年6月27日(火)
(d)授業の概要
校 時 学 級 教 科   単 元・主 題 名   授 業 者 教  室
3校時 3 年 社会科

地方自治
佐藤 秀敬 美術室
4校時 2 年 国語科

短歌・その心

三本杉祐輝
視聴覚室

e)研究協議の内容
(社会)

  •  テレビ会議システムを用いたことで生徒はリアルタイムの会話を体験することができ,コミュニケーションの意欲が高まっていた。
  •  テレビ会議システムの活用場面と有効性を多くの実践の場から検証していく必要がある。
  • テレビ会議システムの活用においては,事前のリハーサルや相手にうまく伝わるためのカメラアングルについて,工夫をすることも必要である。

(国語)

  •  掲示板の活用により,イメージを練り上げて,文章を書く場面での意欲が持続していた。
  •  掲示板の活用により,情報を共有化したり,表現を工夫したりする場面がみられた。
  •  2人組にすることにより,入力がスムーズになったり,話し合う場面がみられたりしたので,有効であると思う。


(f)指導助言
【福島大学教授 早坂 明夫先生】
【福島大学助教授 篠田 伸夫先生】

  •  テレビ会議システムは映像があるという点,電子メールとは有効性が違ってくる。コミュニケーションの場合,相手の表情がお互い見えるという点で有効である。
  • 掲示板の活用場面では,それぞれのツールの利点を明確にして,授業のねらいに有効かどうかで,活用方法が決まってくると思う。

エ 第4回授業研究会

(a)事前授業研究会 平成11年7月14日(金)
(b)研究授業    平成11年7月18日(火)
(c)事後指導    平成11年7月18日(火)
(d)授業の概要
校 時 学 級 教 科  単 元・主 題 名  授 業 者 教  室
3校時 1 年 英語科

Unit3
田代 勝俊 視聴覚室
4校時 2 年 数学科

式の計算
中島 美帆 美術室

(e)研究協議の内容
(英語)

  •  掲示板を活用することにより情報の共有化が図られた。
  •  外部からの交流にも利用できる利点がある。
  •  交流の有効性を生かした活用であった。
  •  交流技術の改善により,カメラなども改良が加えられた点がよかった。
  •  教師間の事前の打ち合わせが大切で今回はうまくいった。
  •  数学で同じ課題を両校で解決しようとする授業実践はあまり行われていないので,価値がある。

(f)指導助言
【富岡第一中学校 山田 耕人教諭】

  •  他校との交流では,どちらもためになる,ということがとても大切であろう。
  •  ネットワーク環境は人と人との関係の強化がもっとも大切であるので,これからもがんばってほしい。


【玉野中学校 星 秀美教頭】

  • 課題を解決するためには50分で足りない場合,75分や100分などの時間の運用も可能ではないか。

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3.考察

 昨年度は,今までの研究の成果をもとに,「確かな学力」を身につけさせるためにネットワーク環境を活用して学習方法を学んだり,交流を通して,自己の課題を再発見させたり,情報を再構築し,発信する過程で自己表現力を高めたりさせたいと考えた。
 これは,本校のように1教科1人という場合,お互いの教科についての指導法を研修したり,ネットワークを活用して,他の地域の先生に質問や意見を投げかけたり,校内,校外でのネットワーク化が図られ,定着してきたことの意義は大きい。
 特に一昨年度から取り組んでいるテレビ会議システムによる交流においては,マルチメディア構想により,村内の環境も充実しており,村の方々とのテレビ会議システムを活用した交流の授業などの協力も得られ,まさに,地域の連携が図られたり,学校の教育活動をホームページにして発表したりするなど,「開かれた学校」を感じさせる。
 また,本年度の「生きる力」を育むマルチメディア活用により,電子ホワイトボードの活用研究や掲示板の活用など,授業のねらいにあった機器やソフトの活用が図られてきた。このことにより,ネットワーク環境を学習環境の一部としてとらえ,情報収集・情報分析・情報発信の一連の学習活動を通して生徒自らが,多様な学習方法を知り,課題にあった学習方法を見つけ,表現を工夫しようとする姿勢ができてきた。

 以上により,マルチメディア活用による授業においての効果は次の3点になる。

  •  授業のねらいにあった機器やソフトの活用をはかることにより,学習効果を高めることができる。
  •  電子メールや,掲示板の活用を工夫することにより,情報の共有化や思考の練り上げをスムーズにし,生徒の学習意欲を持続することができる。
  •  テレビ会議システムなどで交流し,コミュニケーションを図ること自体,多くの学習効果を生むので,総合的な学習の時間でのネットワーク活用はより有効である。

 今後の課題として,以下の4点を挙げて本年度授業研究部のまとめとする。

○ 現在の環境の維持発展のための環境づくり
 現在のネットワーク環境は多くのボランティアの方々に支えられており,この環境の維持・管理に関しては教員の異動の関連もあり,多くの課題を残している。これからは「開かれた学校」の意味もあり,情報管理の校務分掌の位置づけとボランティアの方々も含めた,学校長のリーダーシップのもと「情報教育管理運営委員会」の組織化をにらんだ「アドバイザー組織」が必要である。

○ 新しい学習指導要領にのっとった年間計画の作成
 特色ある教育課程編成の趣旨からも今までの授業実践を生かした,単元別のマルチメディアの活用時間を割り出し,75分授業の導入をするなど,柔軟な学習過程を編成する必要がある。

○ マルチメディアの日常的な使用とその実践の蓄積
 単元の中で学習効果が上がる活用を考慮し,授業の中での活用を今まで以上に増やし効果的な活用事例の類型化を図ることで,客観的な考察ができるようにする。

○ 総合的な学習との関連でのネットワーク活用
 ネットワーク環境を基盤とした,地域素材を生かした総合的な学習を行い,生徒の「確かな学力」向上のための支援を継続していく。