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昨年度は,今までの研究の成果をもとに,「確かな学力」を身につけさせるためにネットワーク環境を活用して学習方法を学んだり,交流を通して,自己の課題を再発見させたり,情報を再構築し,発信する過程で自己表現力を高めたりさせたいと考えた。
これは,本校のように1教科1人という場合,お互いの教科についての指導法を研修したり,ネットワークを活用して,他の地域の先生に質問や意見を投げかけたり,校内,校外でのネットワーク化が図られ,定着してきたことの意義は大きい。
特に一昨年度から取り組んでいるテレビ会議システムによる交流においては,マルチメディア構想により,村内の環境も充実しており,村の方々とのテレビ会議システムを活用した交流の授業などの協力も得られ,まさに,地域の連携が図られたり,学校の教育活動をホームページにして発表したりするなど,「開かれた学校」を感じさせる。
また,本年度の「生きる力」を育むマルチメディア活用により,電子ホワイトボードの活用研究や掲示板の活用など,授業のねらいにあった機器やソフトの活用が図られてきた。このことにより,ネットワーク環境を学習環境の一部としてとらえ,情報収集・情報分析・情報発信の一連の学習活動を通して生徒自らが,多様な学習方法を知り,課題にあった学習方法を見つけ,表現を工夫しようとする姿勢ができてきた。
以上により,マルチメディア活用による授業においての効果は次の3点になる。
- 授業のねらいにあった機器やソフトの活用をはかることにより,学習効果を高めることができる。
- 電子メールや,掲示板の活用を工夫することにより,情報の共有化や思考の練り上げをスムーズにし,生徒の学習意欲を持続することができる。
- テレビ会議システムなどで交流し,コミュニケーションを図ること自体,多くの学習効果を生むので,総合的な学習の時間でのネットワーク活用はより有効である。
今後の課題として,以下の4点を挙げて本年度授業研究部のまとめとする。
○ 現在の環境の維持発展のための環境づくり
現在のネットワーク環境は多くのボランティアの方々に支えられており,この環境の維持・管理に関しては教員の異動の関連もあり,多くの課題を残している。これからは「開かれた学校」の意味もあり,情報管理の校務分掌の位置づけとボランティアの方々も含めた,学校長のリーダーシップのもと「情報教育管理運営委員会」の組織化をにらんだ「アドバイザー組織」が必要である。
○ 新しい学習指導要領にのっとった年間計画の作成
特色ある教育課程編成の趣旨からも今までの授業実践を生かした,単元別のマルチメディアの活用時間を割り出し,75分授業の導入をするなど,柔軟な学習過程を編成する必要がある。
○ マルチメディアの日常的な使用とその実践の蓄積
単元の中で学習効果が上がる活用を考慮し,授業の中での活用を今まで以上に増やし効果的な活用事例の類型化を図ることで,客観的な考察ができるようにする。
○ 総合的な学習との関連でのネットワーク活用
ネットワーク環境を基盤とした,地域素材を生かした総合的な学習を行い,生徒の「確かな学力」向上のための支援を継続していく。
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