第2学年 国語科学習指導案

実施日:平成11年5月31日(金)6校時
指導者:三本杉 祐輝 場所:視聴覚室

授業テーマ  検索システムの活用により短歌の理解や表現意欲の向上を図り,短歌に対しての関心を高める授業 
〜学び方を身につけるマルチメディア活用〜

  1. 単元名 「短歌・その心」
  2. 単元設定の理由
  3. (1) 生徒観
      語句を大切にして筋道を立てて理解する能力が不足しているが,学習態度は意欲的で課題解決学習や,インターネットを活用した授業についての取り組みがよい。
    (2) 教材観
     近年,定型詩が社会生活に浸透し,標語や短歌などを通し生徒たちも目にすることが多くなっている。また,生徒は,視野も広がり感受性も豊かである。そのため,日本古来からのリズムをもつ短歌に触れたりすることにより,伝統をふまえたリズムに慣れ親しむことや鑑賞を通して理解を深めることはとても大切なことである。
    (3) 指導観
     インターネットを活用し,多くの情報から取捨選択して自分の知りたかった情報を収集することにより,短歌に対しての関心を深めさせたい。

  4. 単元目標
  5. (1) 短歌の歴史を調べることや短歌の鑑賞に意欲的に取り組むことができる。
    (2) 短歌の歴史や形式を理解することができる。
    (3) 短歌に現れている作者のものの考え方をとらえることができる。
    (4) 具体的なイメージを描写した書き方で鑑賞文を書くことができる。
    (5) 短歌の情景や作者の気持ちを話し合うことができる。
    (6) 旧仮名遣いを理解し,使うことができる。

  6. 指導計画(6時間)
  7.  短歌・その心 ・・・・・ 6 (2/6本時)

  8. 本時のねらい
  9.  短歌の歴史や背景について情報収集を工夫することにより,短歌に対して関心を高めることができる。

  10. マルチメディア活用の意図
  11.  検索システムと電子メールにより,多くの情報から短歌の歴史や内容について必要な情報を選び出すことは,短歌に対する興味,関心を高めると共に,調べ学習の手順を身につけることでもある。また,電子メールを活用して自分の考えを相手に送り,情報を共有したりして,意見を深めたりして,短歌に対する関心や興味をもたせたいと考えた。

  12. 準備・資料等
  13.  プリント

  14. 学習指導過程
  15. ◎は、マルチメディア活用の場面
    段階 学習活動と予想される生徒の活動 形態 時間
    ・ 教師のかかわり
    評価






    1.本時の学習課題を確認する。
    
    短歌について調べよう
    一斉
    ・ 前時の短歌鑑賞を生かし,短歌を
     提示する。
    ・ 短歌の形式やリズムについて指名
     し、確認する。
    ・ 短歌について調べたいことを確認
     する。
    















    2.短歌の歴史や内容について調べ
     たいことを決める。(時代,内容)
     ・  課題を見つけにくい。
     ・  調べる方法について考えがまと
      まらない。
     ・  旧仮名遣いで意味がつかみにく
      い。
    
    
    
    
    
    
    
    3.短歌の歴史,内容,形式について
     自分の課題で調べる。
     ・ ホームページを検索する。
     ・ 図書館の本で調べる。
     ・ 資料集で調べる
     ・ 驚いたこと,気づいたことを書く。
    
    個別













    個別








    10













    20
    ・ 事前に課題で提示しておき既習の
     学習内容を振り返らせ古典に関連づ
     くよう援助する。
    
    ・ 短歌の紹介でもよいことを話す。
    
    ・ 個別指導をして,具体的な課題が
     つかみやすいよう質問をして支援す
     る。
    
     調べたい学習課題を見つけること
    ができたか。(発表)
    ・ 旧仮名遣いについて提示し確認を
     する。
    ・ 古語辞典の使用を促す。
    ・ 班ごとに調べる方法や分担を具体
     的にして活動できるよう支援する。
    
    ◎ ホームページの検索を使い情報を
     収集する。
    ◎ 情報を共有するため,電子メール
     にURLを貼り付け,教師宛に発信す
     る。
    
    ・  短歌のことについては本の利用も
     あることを促す。
    




    4.短歌について調べた歴史や内容を
     電子メールにまとめ発表する。
     ・ 電子メールに感想やわかったこと
      を書く。
     ・ ホームページを紹介する。
    
    
    5.次時の発表について教師の話を聞
     く。
    
    一斉 10
    ・ わかったことだけでなく,調べた過
     程を確認させたい。
    
    歴史・内容をまとめることができた
    か。(発表・電子メール)
    ・ 発信された情報をプロジェクタで投
     影し,共有化を図る。
    

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  16. 生徒の活動の様子
    •  短歌の歴史や内容について自分の調べたい内容を決めておいたので意欲的に取り組むことができた。
    •  検索システムでの検索で調べたい内容が明確な生徒は必要な情報のあるホームページを見つけることができるが,内容が決まっていない生徒に関してはなかなか見つからなかったようだ。
       
      ・短歌についてホームページを探して
       いる生徒
        ・探したページのURLを電子メールにコピー
       し,教師に送信する。その後,教師はプロ
       ジェクタに投影し,情報の共有化を図る。

  17. 生徒の学習のまとめ【生徒の自己評価表から】
    •  課題を決めていたので時間内に調べることができた。短歌というより,和歌が伝統があることがわかった。
    •  旧仮名遣いがわからないところがあったが,今の人と考えはあまり違わないことがわかった。
    •  内容によっては資料集の方が丁寧なものもあった。
    •  みんなが見つけたホームページの方がいいものがあった。

  18. 指導助言 【先生方の感想から】
    •  情報の種類により,図書館やホームページなど調べるなどで調べ方を工夫している姿が見られた。
    •  新たな情報を見つけたときの生徒の反応が新鮮であった。
    •  終末の段階で見つけた情報を共有させたのはよいと思った。
    •  今まではまとめや感想を指名していたが,電子メールの方が記録の蓄積もでき,情報の共有もできてよかった。

  19. 授業の考察
  20. (1) 成果
    •  情報の内容や種類によって調べ方を工夫しようとする態度が見られた。
    •  まとめの段階で生徒から寄せられた電子メールを紹介することでの情報の共有化は,話し合いを深め意欲化の面で有効であった。
    •  調べ方の学習としてこれからも発展させていってほしい。
    (2) 課題
    •  短歌の調べたいことを確認したが,内容が似通っているものをまとめてグループ活動をすることにより,意見を集約化し,情報収集の効率化を図ることができたのではないか。
       これからは,調べたいものをまとめ,取捨選択する方法としてグループでの話し合いを併用していきたい。
    •  情報の分析能力を通常の授業の中でも定着させ,活用場面を増やす。
    •  お互いの交流が見えるような掲示板の形式の方が意見は深まりやすい。

    以上のことから

     単元の中で,理解を深めるために情報収集をさせ,電子メールによる情報の共有化だけでなく,掲示板を活用し,思考の過程が見えるような方法をとりたい。
    また,生徒が調べたい内容により,方法を工夫する姿が見られるようになってきており,教師の支援によって意欲が高まっているので,教室のパソコンをもっと活用し,辞書を使う感覚までインターネットの活用を押し進めていきたい。

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