Update:1999. 3.18


授業研究部



  1. 実践事項
  2. (1)学習指導案の形式作成
    (2)学習指導案の検討及び改善
    (3)研究授業の計画
    (4)授業研究会の推進

  3. 実践内容
  4. (1)指導案の形式
    ア 本時でどのような授業をするのかを一言にまとめた授業テーマを掲げる。
    イ 「インターネットとの関連」として、交流を意図した活用のねらいを揚げる。
    ウ 学習過程のなかに、「インターネットとの関わり」を表したものを揚げる。
     ※ 指導案の雛形

    (2)授業研究会について
    ア 第1回授業研究会
    (a)事前授業研究会 平成10年4月24日(金)
    (b)研究授業    平成10年4月27日(月)
    (c)事後指導    平成10年4月27日(月)
    (d)授業の概要

    校 時 学 級 教 科  単 元・主 題 名  授 業 者 教 室
    4校時 2年 国語 遠く、でっかい世界 三本杉祐輝 視聴覚室

    (e)研究協議の内容
    • 情報判断力をつけるためにイメージを映像化したホームページを探す活動を取り入れることは大切である。
    • 電子メールを関連させることで、情報収集力を高めたり、情報を共有したりすることが可能になる。
    (f)指導助言(授業の感想から)
    •  学習の発展としてインターネットを使うことは、イメージを膨らませ、意欲的に学習させるためには効果的であろう。
    •  電子メールを活用することで情報を加工し、共有化することが可能である。
    •  学習で抱いたイメージを追体験することにより、意欲を持続することができる。
      
    イ 第2回授業研究会
    (a)事前授業研究会 平成10年5月18日(月)
    (b)研究授業    平成10年5月22日(金)
    (c)事後指導    平成10年5月22日(金)
    (d)授業の概要

    校 時 学 級 教 科   単 元・主 題 名   授 業 者 教 室
    3校時 1年 国語 標語をつくろう 三本杉祐輝 視聴覚室
    4校時 2年 道徳 適切な言葉 前田 勇治 視聴覚室

    (e)研究協議の内容
    • 電子メールの活用により共有化を図り、話し合いを深めたのは有効であった。
    • 国語の授業では標語を「自分の言葉」「自分の考え」で表現できるよう、それぞれに表現の仕方の指示があり、個別化が図られていた。
    • 道徳では、友人のメールからお互いの存在を知り、自分を見つけていくという点で有効であった。
      
    (f)指導助言
    • 今日のように、学級間の交流だけでなく、校外、年代、世代間の交流の手段として電子メールをとらえていくことが大切であろう。
    • 授業においてのインターネット活用は、楽しみながらも必要だが、授業のねらいを達成するために活用することを大切にしていきたい。
    • 電子メールを活用する際のエチケットを学習することはコミュニケーションの基礎でもあるので、色々な形の交流を考え実践していってほしい。

    ウ 第3回授業研究会
    (a)事前授業研究会 平成10年6月15日(火)
    (b)研究授業    平成10年6月25日(木)
    (c)事後指導    平成10年6月25日(木)
    (d)授業の概要

    校 時 学 級 教 科   単 元・主 題 名   授 業 者 教 室
    3校時 1年 音楽 旋律と伴奏の関わり 北野 英樹 視聴覚室
    4校時 3年 学活 進路先を調べよう 柳沼 敏文 視聴覚室

    (e)研究協議の内容
    • テレビ授業参観は初の試みであったが、これからの活用方法の広がりを感じさせ、よかったと思う。
    • 情報の共有・蓄積・フィードバックという利点をうまく活用できた点にあるので、音楽においてホームページを活用しての授業はとても有効であった。
    • 学級活動、特に進路の学習においては、先輩の生の声が生徒にとっては重要な情報となり得る。今回のように前年度のホームページを使用することや、先輩のメールによる学習は異年齢交流として、有効である。
    (f)指導助言
    • ホームページを活用した授業では、生徒のコンピュータ操作に差があるので今回のように時間にゆとりをもって行うことは大切である。
    • ホームページ内に学校内授業活用ページを作り、ダイレクトで飛ぶように設定したほうがよかった。
    • 台数が多いので、それぞれ大変だがキャッシュをかけておくとスムーズではなかったか。
    • 先輩からのメールは生徒たちにとってとてもよかった。これからは先輩だけでなく色々な世代の人と交流することも有効であると考える。
    • ダイレクトに先輩、後輩につながるようにしていった方がより効果的ではないだろうか。

      
    エ 第4回授業研究会
    (a)事前授業研究会 平成10年7月2日(木)
    (b)研究授業    平成10年7月9日(木)
    (c)事後指導    平成10年7月9日(木)
    (d)授業の概要

    校 時 学 級 教 科  単 元・主 題 名  授 業 者 教 室
    4校時 3年 理科 生物界のつながり 早川 良一 視聴覚室
    5校時 2年 英語 E−mail 田代 勝俊 視聴覚室

    (e)研究協議の内容
    • テレビ会議システムを使い、情報交換を行う交流において、お互いの理解を深め課題解決に向けて意欲的に取り組んでいた。
    • 英語の授業では、電子メールの活用により、意欲的に表現しようとする態度が見られた。
    • 交流の授業では事前の打ち合わせやお互いの交流が大切であることが改めて確認できた。
    • お互いの役割分担を明確にすることで遠隔によるT−Tの授業へと発展させることができた。
    (f)指導助言
    • 離れた所からでも事前の打ち合わせを綿密にすることによりT−Tの授業にすることができることを学んだ。
    • 英語の場合、電子メールだけでなく、今度は生の英語に触れさせる交流を取り入れることが英語の学習のためにも有効ではないか。
    • 交流の相手に伝えたいという気持ちを大切にしてあげたい。積極的に意見を交流しようとする姿を大切にしてあげたい。
    • これからも交流の機会を多く持ち、さらに交流を深めていくことが大切である。

    オ 第5回授業研究会
    (a)事前授業研究会 平成10年9月9日(水)
    (b)研究授業    平成10年9月11日(金)
    (c)事後指導    平成10年9月11日(金)
    (d)授業の概要

    校 時 学 級 教 科  単 元・主 題 名  授 業 者 教 室
    4校時 2年 社会 離島山間地の暮らしと悩み 志賀 博史 視聴覚室
    5校時 3年 英語 総合運用活動 田代 勝俊 視聴覚室

    (e)研究協議の内容
    • 交流相手が課題になるが2つの授業とも単元のねらいに合った交流相手であったと思う。
    • 社会の授業で、村の担当者に聞く方法は異世代間交流として、生徒が交流を通して理解を深めたことは有意義だった。
    • インターネットを使用することにより、与えられたものだけでなく、自分で調べることにより、表現意欲や態度が高まってきている。
    • 英語の授業で、テレビ会議システムを用いることにより、リアルタイムで交流できたために、生徒にとって表現しようとする意欲が感じられた。
    • ネットワーク環境のそれぞれの利点を生かして、活用することが課題になってくる。
    (f)指導助言
    • 機器に振り回されず、授業の目標を達成するためのツールであることを改めて確認するべきである。
    • 表現力の育成はコミュニケーション能力を高めるための手段であったはずである。その実践的方法として交流を通して表現力を高めていっている。
    • 資料や実践の累積が大切で、今回の授業も一つの資料として発展させ、授業を組み立てていくこともできる。
    • 交流の目的は自己認識のためであるので、身近な交流から遠くの交流へ発展させていくことが重要である。

  5. 考察
  6.  一昨年度の研究の結果より、交流の際に自己表現力の不足と自信のなさから思うように表現できないという課題が残り、昨年度は学習課題としてインターネットを活用し、授業では、表現意欲、情報判断力、自己表現力の3点に焦点をあて授業研究に取り組んできた。 その研究の中で、生徒が多くの発表の場面や交流を通し自信をつけていく姿が見られたことが教師の励みとなっていった。
     本年度は表現力育成に焦点をあてて2年目であるが、授業研究では、交流の場面を設定し、相手に自分をわかってもらおうとする意識や、相手との交流の中で、自己を認識できるように研究授業を進めてきた。 その結果、生徒の中で、より効果的な表現方法を選択したり、自ら表現しようとする主体的な姿が見られるようになってきた。
     教師の関わりとしては、表現力育成のための交流という点から、交流のための相手を意識させた指導から、思いやりや、自他の存在を認め合うといった道徳的価値も意識した授業も展開された。
     また、本校のように一教科1人という場合、ネットワークを活用して、他の地域の先生に質問や意見を投げかけたりして、お互いの教科についての指導法を研修する等、校内、校外でのネットワーク化が図られ定着してきたことの意義は大きい。 特に今年度の交流を中心とした授業では、ネットワークの向こうにはまさに人がいることを改めて感じさせられた。それは、交流相手の拡大は、指導者同士の人間関係を広げることでもあったからである。 その中でも、生徒の表現意欲やコミュニケーション能力は、体験の場を多く持つたびに向上してきた。
     更に今までの授業研究の結果から成果や課題を資料として蓄積することは、これからの研究において、大きな意味を持つため、学校の教育課題でもある。研究の継続といった点でもよく受け継がれていることは特筆すべきことである。 それはわたしたちの授業研究の実践の累積が、多くの方々の資料、情報となり、これからのインターネットの活用の研究に大きな財産として残っていくからである。
     これからは、マルチメディアの村としての地域の特性を生かし、ネットワーク環境を生かしつつ、それぞれの機器の利点を生かした活用に取り組んでいきたい。

     今後の課題としては、

     (1)現在の環境の維持発展のための環境づくり
     (2)ネットワーク活用をしたことによる生徒の変化と効果の客観的な評価
     (3)マルチメディアの日常的な使用とその実践の蓄積

    が考えられる。
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Written by Y.Sanbonsugi