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「これからの私達に必要なこと」

               松本 浩枝

 私達の村、葛尾村で30年間「死亡事故0」の記録が続いたということは、
とても誇らしことです。現に、この困難さは全国に例のないことを見ればわ
かります。交通死亡事故は年々増加していくばかりで、一向に減りません。
そのことから考えると、30年間続いたというのは驚くべきことだとますま
す実感します。

 さらに30年というと、今30歳の人が生まれた年ですから、30年前の
赤ちゃんが成長し、身体も心も変わっていったのと同じように、世の中の状
況もいろいろ変化してきたことでしょう。そのいくつもの交通事情の変化を
乗り越えて、今この30年に達するのです。私達は、この記録を守っていか
なければならないと改めて感じます。

 それでは、これからの私達に必要なことは何でしょうか。記録は続いてい
ますが、私達村民は、外の市町村の人達以上に交通ルールを守り、常に安全
運転を工夫し、尊い命を守る努力をしているのではないのでしょうか。そう
考えると、不安なことはいくつかあると思います。
 例えば、少数ではありますが、私達小中学生にも自転車の無灯、並進など
が見られます。これらは、面倒だったり、つまらないからといって行ってし
まうようですが、絶対に直していかなければなりません。しかし、私達だけ
ではなく、大人の方々にもお願いがあります。それは、スピードの出しすぎ、
信号無視などです。これらの原因で交通死亡事故は数多く起きています。ド
ライバーの皆さん、どうか無理な運転や危険な運転はやめてください。

 しかし、見直すことばかりではありません。毎朝寒い中での小中学校の母
の会のみなさんや、三恵舎のみなさん、また小中学校の先生などによる立哨
指導です。特に保育所や幼稚園の子供達は背も低く、ドライバーにとって見
えにくく危険です。私自身も立哨指導が行われていると、自動車はスピード
をゆるめ私達に気を配ってくれくれるのでとても助かっています。
 他にも、ドライバー同士の譲り合いや、村民全員が路上でお互いに挨拶を
し合う姿も見られます。この2つをしっかり守って、歩行者とドライバーが
お互いに連帯感を持てば、交通事故などは起きないと思います。

 30年間交通死亡事故が起きていないので、私たちにとって交通事故は身
近に感じにくくなっています。しかし、事故は起きてからでは遅いのです。
死亡事故が起きてしまう前に私たちに必要なことは、交通ルールを再認識し、
良いところは今以上に続け、直すべきところは早く直す、そして、交通死亡
事故は絶対に起こしてはいけないと強く意識しながら、ゆとりと思いやりの
運転を心がけ、お互いに挨拶をかわす高原の里「葛尾路」、そんな葛尾村に
していくことが大切だと思います。

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