《白河市の紹介》




《白河市の伝統工業 白河だるま》




【白河だるまの特徴】

 ○ 白河だるまは、まゆが「つる」、ひげが「かめ」、もみあげが「松と梅」、あごひげが   「竹」を意味しており、縁起物である。  ○ 最初は目がはいっておらず、願い事をするときに片方の目を入れ、願い事がかなったと   きにもう一方の目を入れる。選挙の時などにもよく使われる。  ○ 昔から目を入れなかったわけではないが、願い事に使われるようになってから、だんだ   んと目がないものが主流になってきたということである。




【だるま作りの工程】

 1 だるま全体の原料はパルプである。パルプを繊維
  質にして使う。

 2 だるまの型をとる。現在は機械を使っているが、
  昔は手作業であった。


 3 型をはずしてできただるまの原形は竹串にさして
  4日くらい外で乾燥させる。


 4 乾いただるまの原形の底におもりをつけて胡粉(こ
  ふん)をぬる。(胡粉とは貝殻を粉にしたものに、に
  かわを混ぜたもの)胡粉をぬったら1日乾かす。胡粉
  を何度もぬると肉厚がでてきてなめらかになる。


 5 次に色を塗る。全体の赤をはじめに塗り、乾いたら
  顔の部分の肉色(はだいろのこと)を塗る。この塗料
  はエナメル系の塗料である。だるまベースと呼ばれて
  いる。


       6 エナメル系の塗料は半日ぐらいで乾くので、乾いた
         ところで、目やひげを書き、仕上げる。


 以上で、だるまの完成になるが、だるまを1個作るのに1週間から10日ぐらいを必要とする。



【質問と応答】

 Q1 だるまは1日何個作るのか?  A1 1日で計算したことがないのでわからないが、年間では10万個〜15万個を生産して    いる。
 Q2 だるまを掃除するときの方法は?  A2 基本的には水拭きできれいにする。昔のものでないなら中性洗剤を使用してもかまわな    い。
 Q3 一番つらいのはどういう時か?  A3 外の作業が多くなるので、暑いときは暑く、寒いときは寒いということ。 
 Q4 一番うれしいときはどんな時か?  A4 選挙でだるまが使われ、立候補者が当選したときや買っていった人から受験で合格した    ときにお礼を言われた時などがうれしい。



【感想】

  1つのものを作るには、それ相応の苦労や工夫があることがわかった。説明をいただいた方から  昔はアルバイトに近くの子ども達が来て、1日に30個ぐらい作っていたということを伺った。  やはり、人手の問題もあり、今はある程度機械に頼っているところもあることがわかった。それで  も、顔に色を塗ったり、墨を入れたりするのは、もちろん手作業であり、昔ながらの伝統が残され  ていた。これからも日本の文化の一つとして、いつまでも後世に伝えていってほしい。




取材協力 白河だるま総本舗
住所 福島県白河市字横町30



ご意見・ご感想をお聞かせ下さい。
松本 勝好  松本 博之 (平成6年度入学生)
Copyright 1996 katsurao-jhs