第1の場面

「大人になれなかった弟たちに」 米倉斉加年

                             本文の出典 光村図書出版(株)

【本 文】

 僕の弟の名前は、ヒロユキといいます。僕が小学校四年生のときに生まれました。そのころは小 学校といわずに、国民学校といっていました。  僕の父は戦争に行っていました。太平洋戦争の真っ最中です。 空襲といって、アメリカのB29という飛行機が毎日のように日本に爆弾を落としに来ました。 夜もおちおち寝ていられません。毎晩、防空壕という地下室の中で寝ました。  地下室といっても、自分たちがほった穴ですから小さな小さな部屋です。僕のうちでは、畳を上 げて床の下に穴をほりました。母と僕でほったのです。父は戦争に行って留守なので、家族は、僕 と母と祖母と妹と弟の五人です。五人が座ったらそれでいっぱいの穴です。  弟は生まれて間もないのすが、いつも泣かないで一人でおとなしく寝ていました。母は穴をほり ながら、ヒロユキがおとなしいから助かる、と言っていました。


【生徒のイメージ画】



【感 想】

・ 毎日爆弾を落とされるなんて大変なことだと思いました。 ・ 空襲は多くの市民を犠牲にしてしまいます。戦争は全ての人にとって悪だと思いました。 ・ 毎日空襲では不安でしかたがなかったと思います。 ・ 何万人もの市民を死に追いやるばかりか生きている人にも一生つらい思いをさせる戦争という  言葉はこの世界にあってはならないと思いました。 ・ ヒロユキは悪い時代に生まれてかわいそうだと思った。戦争がなかったらヒロユキはきっと生  きていたと思う。また、太平洋戦争で原爆が落とされなかったら外国でも原爆は使われたろう。  戦争が早く地球からなくなってほしい。   


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三本杉 祐輝
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